2024年から高校野球で使用できるバットが新しい基準に変更されます。今までのバットは使用不可能となりますので、各学校に高野連から新基準バットが配布されますが、自分専用のバットを使用する場合は新たに購入しなければなりません。
ここでは、ミドルバランスのバットの紹介をしていきたいと思います。
ミドルバランスのバット
重さのバランスをバットの芯辺りに配分したバット。一般的に一番選ばれやすいバットといえるかもしれません。
ミドルバランスのメリット
重さのバランスが適度なのでバットの軌道をコントロールしやすくボールをミートしやすい。ミートしやすくなるのでヒット性の当たりが増え、打率重視の選手には扱いやすいバットである。スイングスピードは、選手なり(振る人間)の力量で決まるので、スイングスピードを速くしたければ素振りを数多くこなして自分で速くする努力をすればよい。
ミドルバランスのデメリット
バットの力ではスイングスピードが出ないので、スイングスピードを速くしたければ素振りを数多くする努力が必要。
低反発バットとなったので、ミートしても少しでも芯から外れていると打球でも飛ばなくなり、良い打球が外野手の正面や内野手の頭を超えていた打球が内野手の正面へのライナーということが増える。
長打よりもヒットを量産したいアベレージヒッターを目指す選手向けのバット
野球の魅力はホームランなど長打をたくさん打てる選手になることですが、長打よりもとにかくヒットを量産し、いつでもヒットが打てる選手になるということもチームの勝利を考えた場合、重要な役目であります。飛ばなくなったとはいえ、バランス的には振りやすいバットなので練習次第で打力を上げるのは可能です。
自分なりのスイングでいつでも打てるバッターに
トップバランスのバットはバットのヘッドを効かせてスイングスピードを速くして遠くへ飛ばせるようになっていますが、ミドルバランスのバットは振り抜き易いバランスに設計されています。ということは、自分のスイング成りのバッティングがし易いということであり、その分、バットのコントロールが可能となりミートしやすくなります。スイングは振れば振るほどスイングスピードを速くすることはできます。筋トレなどでパワーをつけ、自分のスイングで数多く振り込めば、いつでも自分のスイングで、どのようなボールにも対応して思い切ったバットのコントロールができるようになるはずです。
飛距離が落ちるので、とにかくパワーをつけて振り込むこと
新基準バットは低反発になり今までのバットよりも飛距離は落ちました。ということは、ミートしてとらえたと思った当たりでも、外野手の真正面、内野手の頭を越えなかったという当たりが必然的に増えてきます。また、打球の初速も落ちる分、外野手の間の当たりが抜けない、内野の間も追いつかれてアウトにされることが増えてくると考えられます。
バットの性能での飛距離が落ちた分は、選手自身のパワーをつけて素振りを数多くこなしてスイングスピードを上げることで飛距離を伸ばしていくしかありません。
バットを自分の手足のように自由に扱えるように
ミドルバランスのバットの利点は振りやすいということです。それだけ、自分のスイングの型を確立しやすいということになります。いつでも、どんなボールにでも対応して自分のスイングでフルスイングをしてヒット性の当たりを量産できるように、バットが自分の手足の一部であるように感じるくらい、毎日素振りをして自由に扱えるようにしておきましょう。
とにかく、真芯でとらえる確率を高めること
飛距離が落ちたとはいえ、芯でとらえた打球は飛ぶと言われています。いろいろなバランスのバットの中でミドルバランスはバットコントロールもしやすいバットといえます。とにかく、スイングを増やし、できるだけバッティング練習を繰り返して、真芯でとらえられるように努力することが飛距離アップ、打率アップにつながるといえるでしょう。
おすすめミドルバランスのバット
ミドルバランスのバットの各社から豊富な種類で発売されています。
ゼット ゼットパワー
柔らかく吸い付き強く弾き返す
ヘッドよりもミドルバランス
ゼット ゼットパワーGB
柔らかく吸い付き強く弾き返す
手元よりのミドルバランス
ゼット ビッグバンショット
柔らかい打球感で乗せて運ぶ
ヘッドよりのミドルバランス
ゼット ゴーダFz740
今までのSSKスカイビートに似た固く爽快な打感
ヘッドよりのミドルバランス
SSK ビートフライトST
今までのSSK スカイビート後継モデル
スカイビートと同じ固い打感
SSK スカイフライトST
心地よい打感で飛ばす
ミズノVコングと似た柔らかい打感
ミズノ I×C1.0
ミドルバランス設定ではないのですがイーストンの新基準バット
アメリカのローリングス製イーストンの新基準バットはミドルバランスという設定ではなく、独自のバランス研究の結果、最適なバランスでの設計されたバットということで絶対的バランスのバットとという謳い文句で2種類発売されています。
エンブレムがゴールドの方が、打感硬めの設定。シルバーの方が打感柔らかめで乗せて打つ設定となっています。
グリップエンド部分がソフトな素材を使用しており握りやすく、打った瞬間の振動も軽減され、また、小指をグリップエンドにかけて打つバッターにも向いています。