「最近、プロテインが高くなった……」
野球をしている子どもがいる家庭では、そんな実感を持っている方も多いのではないでしょうか。
特に中学生や高校生になると、練習量が増え、身体づくりのために食事量も増えてきます。
「プロテインを毎日飲ませるのは、家計的にちょっと大変」
「ホエイプロテインが高くなったので、もっと安くパフォーマンスアップできる方法はないの?」
そんなことを考えていると、気になるのがクレアチンです。
クレアチンは、野球選手を含むアスリートの間でも知られているサプリメントで、高強度運動やパワー発揮との関係について多くの研究があります。
そこで、
「プロテインの代わりにクレアチンを飲めばいいのでは?」
と考える方もいるかもしれません。
しかし、ここには大きな注意点があります。
クレアチンは、ホエイプロテインの代用品ではありません。
ホエイプロテインとクレアチンは、そもそも役割が違うからです。
ホエイプロテインは主に「たんぱく質を補う」ためのもの。
一方、クレアチンは筋肉内のエネルギー供給に関係し、高強度運動でのパフォーマンスをサポートする目的で利用されています。
つまり、
「プロテインが高いからクレアチンに変更する」
という単純な話ではありません。
この記事では、ホエイプロテインが高くなっている背景から、クレアチンとの違い、中学生・高校生が摂取する場合の安全性、身長への影響、足がつるという噂、飲み方まで、保護者が気になるポイントをまとめて解説します。

なぜホエイプロテインが高くなっているの?
まず気になるのが、
「そもそも、なぜプロテインが高くなったの?」
という問題です。
プロテインは単なる「粉」ではありません。
ホエイプロテインの場合、原料となる乳由来のたんぱく質をはじめ、製造・加工・包装・輸送など、さまざまなコストが関係しています。
実際、2026年になってから、各社から販売されているホエイプロテインの価格が軒並み上昇しています。
各社は、原材料価格をはじめ製造・流通に関わるコストが上昇しており、特にたんぱく原料価格が急激に上昇していることを理由の一つとして説明しています。
2026年6月1日出荷分から、粉末プロテインなどのスポーツ栄養商品について、出荷価格を約6~28%改定するとしています。
つまり、少なくとも「プロテインが高くなった」と感じる背景には、メーカー側が実際に直面している原料・製造コストの上昇があります。
プロテインの価格は今後も上がり続ける?
これは簡単には断定できません。
プロテインの価格は、
- たんぱく原料の価格
- 乳製品の需給
- 為替
- エネルギー価格
- 物流費
- 包装資材
- メーカーの価格政策
など、複数の要素によって変化します。
そのため、
「これから必ずもっと高くなる」
とも、
「すぐに安くなる」
とも言えません。
ただ、毎日飲むものだからこそ、価格の変化が家計に与える影響は小さくありません。
そこで出てくるのが、
「プロテインの代わりになるサプリメントはないの?」
という疑問です。
ホエイプロテインとクレアチンは何が違う?
ここを理解しておくことが、今回の記事で最も重要です。
結論から言うと、
ホエイプロテインとクレアチンは、目的が違います。
簡単に表にすると、次のようになります。
| ホエイプロテイン | クレアチン | |
|---|---|---|
| 主な目的 | たんぱく質を補う | 高強度運動・パワー発揮をサポート |
| 主成分 | たんぱく質 | クレアチン |
| 主な役割 | 身体をつくる材料を補う | 筋肉内のエネルギー供給を支える |
| 食事との関係 | 食事で不足するたんぱく質の補助 | 食事とは別の目的で利用 |
| 野球との関係 | 身体づくり・回復など | 投球・打撃・ダッシュなど高強度動作へのサポート |
| 代替関係 | クレアチンでは代替できない | プロテインの代わりにはならない |
ホエイプロテインは「身体をつくる材料」
筋肉を含め、身体をつくるためにはたんぱく質が必要です。
肉、魚、卵、乳製品、大豆製品など、普段の食事からもたんぱく質を摂取できます。
プロテインは、それらを食べる代わりというより、
食事だけでは補いにくい場合に、たんぱく質を手軽に補給する食品
と考えると分かりやすいでしょう。
クレアチンは「エネルギー供給を支えるもの」
クレアチンは筋肉内に存在し、クレアチンリン酸などの形で、高強度運動時のATP再合成に関係しています。
そのため、クレアチンの研究では、短時間・高強度の運動や筋力・パワー発揮との関係が数多く調べられています。ISSNのポジションスタンドでも、クレアチン摂取によって筋肉内クレアチン濃度が高まり、高強度運動能力やトレーニング適応に関係する可能性が整理されています。
イメージするなら、
プロテイン=身体をつくる材料
クレアチン=高強度運動で使われるエネルギー供給を支えるもの
です。

ホエイプロテインの代わりにクレアチンを飲めばいい?
では、今回の最大の疑問です。
結論:クレアチンはプロテインの代わりにはなりません
これははっきり分けて考えましょう。
例えば、
「プロテインを1日20g飲んでいたけど、値段が高いからクレアチン5gに変更しよう」
という方法では、たんぱく質の摂取量が不足してしまう可能性があります。
クレアチンを飲んでも、ホエイプロテインから摂取していた「たんぱく質」が補給されるわけではありません。
したがって、
プロテインをクレアチンに置き換える=同じ栄養を安く補える
という考え方は間違いです。
では、プロテインが高い場合はどうすればいい?
ここで大切なのは、
「プロテインを飲まなければならない」わけではない
ということです。
たんぱく質は食事からも摂取できます。
例えば、
- ご飯+肉
- ご飯+魚
- 卵
- 牛乳
- ヨーグルト
- チーズ
- 豆腐
- 納豆
- 豆乳
などです。
中学生や高校生の場合、まず考えたいのは、
「プロテインを何杯飲むか」ではなく、「1日の食事で必要なエネルギーと栄養を確保できているか」
です。
プロテインが高くなったからといって、食事を減らしてクレアチンを購入するようでは本末転倒です。
むしろ、
食事でたんぱく質を確保できているなら、プロテインを必ず購入する必要があるとは限らない
と考えた方がよいでしょう。
ホエイプロテインからソイプロテインに変える
プロテインの高騰はホエイプロテインで起こっている現象です。大豆を原料とするソイプロテインは、まだ比較的安価で購入することができます。タンパク質という栄養成分としては変わりませんので、ソイプロテインに変えるという選択肢もあります。

クレアチンは野球のパフォーマンスアップに役立つ?
クレアチンが野球選手から注目される理由の一つが、野球には短時間で大きな力を発揮する動作が多いことです。
例えば、
- 投球
- バッティング
- 盗塁
- ベースランニング
- 守備でのダッシュ
- ウエイトトレーニング
などがあります。
クレアチンは、こうした高強度運動との関係が研究されてきました。
ISSNのポジションスタンドでは、クレアチン摂取によって高強度運動能力やトレーニング適応を高められる可能性が示されています。
ただし、
「クレアチンを飲めば球速が必ず上がる」
「ホームランが打てるようになる」
という意味ではありません。
ここは非常に重要です。
クレアチンは、あくまでトレーニングや運動能力を支える可能性がある栄養補助の一つです。
実際のパフォーマンスは、
- 練習
- 技術
- 筋力
- 食事
- 睡眠
- 体調
- 成長
- 競技経験
など、さまざまな要素によって決まります。

中学生がクレアチンを飲んでも大丈夫?
ここからは、保護者が最も気になる部分でしょう。
「高校生ならまだしも、中学生がクレアチンを飲んでも大丈夫なの?」
という疑問です。
この問題については、成人と中学生・高校生を分けて考える必要があります。
クレアチンは成人アスリートを対象に非常に多く研究されています。
一方、成長期の子ども・青少年については、成人ほど研究が多くありません。
2023年に公表された小児・思春期アスリートについてのレビューでも、対象研究は存在するものの、研究数が少なく、研究の質にも課題があり、安全性や有効性についてさらなる研究が必要とされています。
つまり、
「クレアチンは危険だから絶対にダメ」
とも、
「大人で研究されているから中学生にも完全に問題ない」
とも、単純には言えません。

2026年の研究では、中学生・高校生の安全性はどう評価されている?
ここは今回の記事でぜひ入れておきたいポイントです。
2026年に公表された系統的レビューでは、2015~2025年に発表された研究から、クレアチンモノハイドレートを摂取した青年・若年者の安全性について検討しています。
最終的に5研究が対象となり、さまざまな集団の青年を含めて検討した結果、研究期間中に腎機能、肝酵素、心血管代謝系の指標について一貫した短期的な安全性上の問題は確認されず、クレアチン摂取に起因すると判断された重大な有害事象も報告されませんでした。
一方で、研究数が少なく、より大規模で長期間の研究が必要だとも結論付けています。
ここから分かるのは、
「成長期のクレアチンについて、危険性を示す明確な証拠が確認されているわけではない」
一方で、
「成長期への長期的な影響について、すべてが解明されたわけでもない」
ということです。
この両方を理解しておくことが大切です。
ISSNは中学生・高校生のクレアチンをどう考えている?
クレアチンについては、国際的なスポーツ栄養学の組織であるISSNもポジションスタンドを発表しています。
ISSNは、適切な食事、適切なトレーニング、専門的な監督などの条件を考慮した上で、若年アスリートについてもクレアチン使用を検討できるという立場を示しています。
ただし、これを、
「ISSNが認めているから、中学生なら誰でも飲んでいい」
と解釈するのは適切ではありません。
特に成長期の場合は、
食事・睡眠・練習環境・体調・既往症・服薬などを含めて考える必要があります。
サプリメントを使うこと自体が目的にならないようにすることが重要です。
クレアチンを飲むと身長が伸びなくなる?
「クレアチン 身長」
という検索が気になる人も多いでしょう。
特に中学生の野球選手の保護者なら、
「筋肉が増えて身長が止まったら困る」
「成長期にクレアチンを飲んでも大丈夫?」
と心配になるのは当然です。
現在、クレアチンで身長が止まると断定できる根拠はありません
現時点で、
「クレアチンを飲むと身長が伸びなくなる」
と結論づける科学的根拠は確認されていません。
一方で、成長期のクレアチン研究そのものが成人ほど豊富ではありません。
そのため、
「絶対に成長に影響しない」
と断定するのも慎重であるべきです。
2021年には、2~19歳の子ども・青少年を対象として、食事由来のクレアチン摂取量と身長・体重などの成長指標との関連を調べた研究もあります。
ただし、これは食事から自然に摂取するクレアチンと成長指標の関連を調べた横断研究であり、サプリメントとしてクレアチンを飲ませた場合の成長への影響を証明する研究ではありません。
ここを混同しないことが重要です。

そもそもクレアチンは肉や魚にも含まれている
クレアチンは、特殊な人工物質というわけではありません。
肉や魚などの食品にも含まれています。
つまり、人間の身体や食生活とも無関係な成分ではありません。
ただし、
食品から自然に摂取することと、サプリメントとして一定量を追加摂取することは同じではありません。
だからこそ、成長期の子どもについては、
「クレアチンは食品にもあるから絶対安全」
という単純な判断も避けるべきです。
クレアチンを飲むと足がつる?
これもクレアチンについてよく聞く疑問です。
「クレアチンを飲むと脱水になる」
「水分が筋肉に持っていかれて足がつる」
という話を耳にしたことがある方もいるでしょう。
しかし、現在の研究からは、
クレアチンが一貫して脱水や筋けいれんを増やすという結果は支持されていません。
例えば、大学アメリカンフットボール選手を対象とした研究では、クレアチン摂取者で筋けいれんや脱水などの発生が増加する結果は確認されませんでした。
ISSNのレビューでも、クレアチン摂取が脱水や筋けいれんを増加させるという証拠はないと整理されています。
では、なぜ野球をしていると足がつるの?
足がつる原因は、クレアチンだけで説明できるものではありません。
運動中の筋けいれんについては、
- 筋肉の疲労
- 水分状態
- 電解質バランス
- 暑さ
- 運動強度
- それまでの練習量
など、さまざまな要因が関係すると考えられています。
特に夏の野球では、
「クレアチンを飲んだから足がつった」
と決めつけるより、
「そもそも水分・暑さ・疲労・練習量に問題はなかったか」
を確認することが大切です。
もちろん、クレアチンを摂取している人に足がつることがない、という意味でもありません。
クレアチンを飲んでいて足がつった場合は、他の原因も含めて考える必要があります。
クレアチンを飲むと太る?
これも保護者からよく出てくる疑問です。
クレアチンを摂取すると、開始初期に体重が増加することがあります。
これはクレアチンが筋肉内の水分量に影響することなどが関係しています。
したがって、
「体重が増えた=脂肪が増えた」
とは限りません。
クレアチンの研究では、初期の体重増加は比較的よく知られている現象です。
野球選手の場合、体重が増えること自体が必ずしも悪いわけではありません。
しかし、
「体重を増やせば必ず球速が上がる」
「筋肉が増えれば必ず打球が飛ぶ」
という単純な話でもありません。
成長期ならなおさら、
身長・体重・筋力・技術・走力・柔軟性などを総合的に見る
ことが大切です。
クレアチンに副作用はある?
「安全」と言われると、
「じゃあ副作用はまったくないの?」
と思うかもしれません。
しかし、どのサプリメントでも、
「絶対に何も起こらない」
と考えるべきではありません。
クレアチンについては、
- 体重増加
- 水分量の変化
- 胃腸の不快感
などが知られています。
また、2026年の系統的レビューでは、成人を対象としたランダム化比較試験をまとめ、クレアチンの摂取量や期間と副作用の増加との間に明確な関係は確認されなかったと報告されています。
ただし、この研究は主として成人の研究を対象としたものです。
したがって、
成人のデータをそのまま中学生に当てはめることはできません。
成長期については、前述のとおり研究データがまだ限られています。
クレアチンは腎臓に悪い?
これも非常に多い疑問です。
クレアチンを摂取すると、血液検査で「クレアチニン」という値が関係してくるため、
「クレアチンを飲むと腎臓が悪くなるのでは?」
と心配されることがあります。
健康な成人を対象とした研究では、推奨される範囲のクレアチン摂取によって腎機能が悪化することを示す一貫した証拠は確認されていません。
さらに2026年の青年を対象とした系統的レビューでも、研究期間中に腎機能について一貫した短期的な安全性上の問題は確認されませんでした。
ただし、
「だから腎臓にどんな状態でも安全」ではありません。
腎臓に関する持病がある場合や、服薬している場合などは、自己判断でサプリメントを始めるのではなく、医師などの専門家に相談することが重要です。

クレアチンはどうやって飲む?
ここからは「実際に飲むならどうするの?」という話です。
クレアチンにはいくつかの摂取方法があります。
代表的なのが、
ローディング
最初の数日間に比較的多い量を摂取して、筋肉内のクレアチン量を早く増やす方法。
少量を毎日摂取
ローディングを行わず、少量を継続して摂取する方法。
研究では、3~5g程度を毎日摂取する方法でも、時間をかけて筋肉内のクレアチン貯蔵量を増やせることが示されています。
つまり、
「ローディングをしなければクレアチンは効かない」
というわけではありません。
クレアチンはいつ飲めばいい?
「練習前がいい?」
「練習後?」
「朝?」
と迷う方もいるでしょう。
クレアチンは、カフェインのように「飲んですぐ効果を感じる」タイプのサプリメントとは性質が異なります。
重要なのは、筋肉内のクレアチン量を維持・増加させることです。
そのため、タイミングを細かく気にするよりも、継続して摂取することが基本的な考え方になります。
ただし、ここで注意したいのが、
中学生・高校生に成人向けの摂取方法をそのまま当てはめないこと
です。
特にローディングのような多量摂取を、保護者や指導者が内容を理解しないまま行うことはおすすめできません。
クレアチンを選ぶなら何を選べばいい?
クレアチンにはさまざまな商品があります。
その中でも、研究で最も多く使われているのが、
クレアチンモノハイドレート
です。
ISSNや米国NIHのスポーツサプリメント情報でも、クレアチンモノハイドレートは最も研究されている形として扱われています。
「最新型だから効果が高い」
「○○配合だから吸収率が圧倒的に高い」
などの広告を見かけることがありますが、価格だけでなく、実際にどの成分がどの程度含まれているのかを確認することが大切です。
特に、
「高い商品=効果が高い」
とは限りません。
結局、プロテインとクレアチンはどちらを優先するべき?
ここまで読んで、
「じゃあ結局、プロテインとクレアチンのどっちが必要なの?」
と思った方もいるでしょう。
これは「どちらが優れているか」という問題ではありません。
目的が違うからです。
食事でたんぱく質が不足している
この場合は、まず食事を見直すことが優先です。
必要に応じてプロテインを補助的に使う方法があります。
食事で十分なたんぱく質を摂れている
この場合、プロテインを必ず追加しなければならないわけではありません。
食事から必要量を確保できているなら、それで問題ない場合もあります。
高強度運動のパフォーマンスを考えている
クレアチンについて検討する余地があります。
ただし、クレアチンを飲むだけでパフォーマンスが向上するわけではありません。
トレーニングや食事などの土台があってこそです。
プロテインが高くて困っている
ここが今回の記事のテーマです。
この場合、
「プロテイン→クレアチン」
と単純に置き換えるのではなく、
①食事からたんぱく質を確保する
↓
②不足する場合だけプロテインを利用する
↓
③クレアチンは、プロテインとは別の目的で検討する
という順番で考えるのが分かりやすいでしょう。

中学生・高校生の野球選手がクレアチンを考える前に確認したい10項目
最後に、保護者の方がチェックしておきたいポイントをまとめます。
① 毎日の食事量は足りていますか?
成長期にとって、まず重要なのは十分なエネルギーです。
② たんぱく質を食事から摂れていますか?
肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などを確認しましょう。
③ 睡眠時間は足りていますか?
サプリメントより先に見直したいポイントです。
④ 練習量が過剰になっていませんか?
休養も身体づくりの一部です。
⑤ 水分補給はできていますか?
特に夏の野球では重要です。
⑥ クレアチンを飲む目的は明確ですか?
「みんな飲んでいるから」だけになっていないでしょうか。
⑦ 大量摂取しようとしていませんか?
量を増やせば効果も比例して大きくなる、とは限りません。
⑧ 持病や服薬はありませんか?
ある場合は、自己判断で始めないことが大切です。
⑨ 保護者が内容を理解していますか?
中学生・高校生の場合、本人だけで判断するのではなく、保護者も成分や目的を確認しましょう。
⑩ 必要なら専門家に相談できますか?
心配なことがある場合は、医師や管理栄養士などに相談する方法があります。

まとめ|クレアチンはプロテインの代用品ではない。でも、役割を理解すれば別の選択肢になる
ホエイプロテインの価格が高くなっていると、
「もっと安くパフォーマンスを上げる方法はないの?」
と考えてしまいます。
そこでクレアチンが気になるのは自然なことです。
しかし、最も重要なのは、
クレアチンとプロテインは別物
ということです。
ホエイプロテインは、主にたんぱく質を補うために使われます。
一方、クレアチンは筋肉内のエネルギー供給に関係し、高強度運動やパワー発揮をサポートする目的で研究されています。
したがって、
「プロテインが高いからクレアチンに変更する」
という考え方はおすすめできません。
プロテインが高くて困っているなら、まずは、
食事から必要なたんぱく質を確保できているか
を確認することが大切です。
そのうえで、クレアチンを検討するなら、プロテインとは別の目的で考えましょう。
また、中学生・高校生については、2026年の系統的レビューで短期的な安全性について大きな問題を示す一貫したシグナルは確認されていませんが、研究数や長期的なデータには限界があります。
「クレアチンを飲むと身長が止まる」という確かな根拠も確認されていません。
一方で、成長期の長期的な影響については、まだ研究の蓄積が必要です。
また、
「クレアチンを飲むと足がつる」
という説についても、現在の研究ではクレアチンが筋けいれんや脱水を一貫して増加させるという結果は支持されていません。
ただし、野球選手が足をつる原因には、水分、暑さ、疲労、練習量などさまざまな要素があります。
結局のところ、成長期の野球選手にとって大切なのは、
食事
睡眠
練習
休養
水分補給
という土台です。
クレアチンは、その土台を置き換えるものではありません。
そしてプロテインも、魔法のように身体を大きくしてくれるものではありません。
だからこそ、
「プロテインが高いからクレアチン」ではなく、「それぞれの役割を理解して、本当に必要なものを選ぶ」
ことが大切です。
特に中学生・高校生の場合は、サプリメントありきで考えるのではなく、成長期の身体そのものを第一に考えて判断しましょう。
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